技術者採用のコツやおすすめ媒体

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結論

コツ

  • 時期が大事
  • プロジェクトとして目指すゴールを最初に明確に伝えろ
  • 給料、福利厚生、条件、ポジション、「絶対1000億円企業になるから」という目先の利益や不確実なことで釣るな

おすすめ媒体

  • LinkedIn
  • Twitter

さいしょに

ソフトウェア開発者として2年半活動したのち、スタートアップを立ち上げ、3年間続けてました。最終的にはチームに技術者が6人いたこともありました。

自分が技術者だったこともあり、どういう文章やタイミングでアプローチされたら魅力を感じて「話を聞いてみようかな」と思うかよく理解してるつもりです。技術者採用もまあまあ上手く行っていたと思います。

最近、採用募集のツイートをよく見かけ、コツについて聞かれるのでまとめようと思います。とりあえず要点殴り書きで、いつかちゃんと整頓します。

技術者採用を始める前にやること

ゴールを明確にしよう

サービスの名前やキャッチコピーではなく、何をするサービスなのかというゴールを言語化しておきましょう。

ゴールを実際のサービスから例に挙げるとタイミーなら「いつでも日雇いバイトを探して管理できる」といったものです。できれば自分がイメージする似た機能を持つサービスを用意しましょう。

ゴールを聞くと技術者は「ああいう実装をするんだな」と想像することができます。そこでワクワクさせたら勝ちです。

ゴールがフワッとしていてイメージできないときは、僕ならば不審に思い、メッセージを無視します。

要件を明確にしよう

ゴールを満たす要件を整理しておきましょう。なるべく正確に。そして面接時に伝えましょう。

たとえば、電話番号で登録する、ホームからバイト一覧を表示する、ワンクリックで応募できる、採用されたら通知が来る、その場で当日の流れが確認できる、とかとか。

ユーザーは、ニワトリと卵がいますね。もし企業側のアプリも必要ならば、それも整理しておきましょう。もちろん管理者も忘れずに。

もしスタートアップならば、全部アプリでやろうとせず、実装に必要のないところは人力でやる前提でね。

技術要件の方向性を明確にしよう

WebとかAWSとか、そのくらいでいいので必要そうな技術の方向性を持っておきましょう。

これは、友人の技術者に考えてもらってもいいです。その友人がスタートアップ経験者なら安心です。困ったら僕に聞いてもいいですよ。

方向性を示した上で、技術者が1人目〜3人目ならば、具体的な選定はその人に任せましょう。面接で「こう考えてるけど、あなたならなにを使いますか?」と質問してもいいです。

あなたが技術者でないならば特に、技術を理解する意思があることを示すことと、管理能力もある程度あると示しましょう。

あ、「何日でできますか?」という質問はあんまよくないです。

組織によって技術レベルやコミットを決めよう

組織は1人ですか?10人ですか?

もし1人なら、雇う技術者は1人だけにしましょう。メルカリなどの企業からシニアエンジニアをフルコミットで引き抜いて、プロトタイプを1人で作ってもらうのがいいです。それができないならば、あなたのアイデアに魅力がないか、あなたに魅力がないかのどちらかです。

もし10人なら、この記事は必要ないと思います。リファラルでガンガン採用しましょう。

どうやって技術者を見つける?

おすすめはTwitterとLinkedInです。

他の採用媒体は検索しにくかったり、登録者が少なかったり、DMが届かなかったりして、非効率でした。

Twitterでの探し方

まずは技術と「やりたい」などの欲求をキーワードで検索しましょう。「React やりたい」とか「React 書きたい」とかですね。そこで検索に出てきた、やりたそうな技術者のプロフィールを見てマトモそうであればDMしてみましょう。

検索が微妙だったらzennやQiitaなどの記事媒体で探してみましょう。それぞれ技術タグで投稿してる人を洗い出して、プロフィールに飛んで、ツイッターカウントが紐付いていたら飛んでDMしましょう。

それでも見つからなかったら、コミュニティで探してみましょう。React Japan、Swift Japanなど、技術の日本コミュニティがだいたいあります。Discord登録して、リクルートチャンネルで募集かけてみたり、メンバー一覧からツイッターに飛んでDMしてみましょう。

LinkedInでの探し方

僕は採用媒体としてLinkedInをずっと推してます。経歴が一目でわかるし、ある特定のスキルに絞って検索しやすいです。

https://x.com/bls12381/status/1574645221811703808?s=20

技術+国/地域でフィルタかけて検索してみましょう。だいたい最低でも10000人はヒットすると思います。プロフィールで経歴をみて良さそうか判断したら、5000円プランに課金してひたすら一件一件DM送りましょう。

採用募集もできますがオフショアのエージェントしか来ないのでやめときましょう。オフショア採用は上手くいくときもありますが博打なのでやるときは覚悟しましょう。安いからと釣られないように。

その他

AWSなら「AWS Summit」や「AWS re: Invent」など、技術ごとにイベントが開催されます。採用はその開催時期を狙うといいです。新たな技術の発表にワクワクして高揚しているため、話聞いてもらいやすいです。ただし、技術イベントに採用目的で乗り込んでひたすら採用の勧誘するのはシラけるのでやめましょう。そのイベントのハッシュタグでツイートしてる技術者にDMを送るとかがいいです。

メッセージでなにを伝えるのが大事?

  1. 自分が何者で何ができるのか。
  2. プロジェクトのゴールは。
  3. 想定している技術要件は。
  4. なぜ声をかけたのか。
  5. 採用目的で話したい旨。
  6. (給料は。)

端的に伝えよう

すべて端的に伝えましょう。長すぎると読まれません。

採用目的であることを明確に伝えよう

「興味あればカジュアルに話しましょう」というようにふんわり誘うのはやめましょう。

プロジェクトの魅力以外で釣るな

給与、福利厚生、リモートワーク、海外VISA、ストックオプション、役員ポジションといった目先の利益で釣ると、目先の利益しか考えてない技術者しか釣れません。それで不幸になるのは組織です。

プロジェクトの魅力だけで釣れなければ、釣れるように嘘をついたり見栄えをよく見せるのではなく、プロジェクトを見直せ。

たとえプロジェクトが魅力的であっても、あなたが何もできなさそうであれば乗らないこともあります。そういうときは潔く修行しろ。

金額はなるべく先に伝えよう

いくらで採用しようと思っているのか、相手のベースを聞き出して擦り合わせるにしても面接の早い段階がいいです。今は調達前で給料を出せないならそれはメッセージの時点で伝えましょう。真摯に。でも、株渡すとかSO渡すとかは言うな。見合った成果を出した時に渡すといい、成果を出した時は必ず渡せ。

さいごに

採用は最初のPoCです。採用で躓くということはアイデアに原因があるかもしれません。そんなときに無理して採用を前に進めても不幸になるだけ。夢に集まった人と進みましょう。

採用は婚活です。顔や年収で釣れた人と結婚したいですか?少しでも疑念を感じた人と結婚したいですか?妥協はお互いが不幸になるだけですし、ユーザーや投資家に失礼です。

なにか質問あればいつでも聞いてください。紹介はできない(研究室に引き篭もっていて周りに紹介できる人がいないため)ですが、文面のアドバイスやおすすめのイベントなど、できる限り協力します。


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